
クロスクラウドの消費者UXで患者へのサービスを変革
現在、医療における意思決定において、患者がこれまで以上に積極的な役割を果たすようになっています。医療機関は、患者の意向が重要視されるよう変わってきたことに気付いて、患者のエクスペリエンスを改善することに関心を向けつつあります。シームレスに接続することと、患者の状況をあらゆる角度から把握すること。その必要性に気付いたアッシュフィールド・ヘルスケアは、セールスフォースとウィプロに依頼して、ヘルスケアのあらゆる面にわたって患者のエクスペリエンスを変革できる最先端のプラットフォームを構築しました。
問題
レガシーシステムと手作業が足かせになって仕事が思うように進まない
アッシュフィールドは、ヘルスケアサービスを受託する世界的企業です。同社は2016年まで、患者との関係構築ややり取りを、老朽化したレガシーシステムと昔ながらの手作業で行っていました。その結果、新しいクライアントプログラムの導入が必要になるたびに、カスタマイズのための開発が必要になり、遅れが生じていました。さらに、新しくGDPR規則が施行されたことで、さまざまなニーズが発生し、それに簡単かつシームレスに対応できるソリューションが必要になりました。
ソリューション
単一のクラウドエコシステム
ヘルスケア専門家と患者の両方が必要な薬と情報とサポートを手に入れられるソリューションを導入しようと考え、アッシュフィールドはウィプロに支援を求めました。両社は協力し、セールスフォースという1つのクラウドエコシステムを利用して、この目標を実現することができました。
ウィプロは、Salesforce Health Cloud、Salesforce Shield、Field Service Lightningを使って1つのクロスクラウドソリューションを設計し、患者のあらゆるニーズに対応するシームレスなエクスペリエンスを作り上げました。
ウィプロと一緒にこのソリューションを構築したことで、患者様向けのソリューションが新しいレベルへと進化しました。
成果
臨床教育者がいつでもどこでもアクセスできるようになった
パートナー主導のこのアプリケーションは、本稼働後、世界中の患者に情報に基づくヘルスケアを提供できるよう、1,000人以上の臨床教育者をサポートしています。臨床教育者は、アッシュフィールドの新ソリューションを使用して、仕事のスケジュールや、診療所のミーティング、患者の診療情報に、いつでもどこでもアクセスすることができます。また、Googleマップとの統合のようなちょっとした追加機能は、医療スタッフが患者と過ごす時間を増やすのに役立っています。
アッシュフィールドの患者のエクスペリエンスを改善させようと努力したことが認められて、ウィプロは、ヘルスケア/ライフサイエンス部門で2018年の Salesforce Partner Award を受賞しました。